臓器移植Q&A

肺

移植後の食事、生活

外来ではどのような検査を受け、何をしたらよいですか?

<外来について>

退院後に行う病院での定期検査は非常に重要です。拒絶反応や感染症が起こっていないかを確認するため、胸部X線(レントゲン)写真やCT写真、肺機能検査、採血検査を定期的に外来で行います。
また免疫抑制薬の量を調節するために血液中の濃度を定期的に測る必要があります。免疫抑制薬を内服していても、移植された肺が拒絶反応で障害を受けることもあります。この早期発見のために気管支鏡検査を行うこともあります。

<食事について>

移植後には、感染予防の観点から一定期間、加熱食が必要になるなど、食事の制限があります。肺移植施設によって違いがありますので、詳しくは各施設にお問い合わせください。
また、理想的な体重を保っていくこと、栄養学的に必要かつバランスのとれた食事をすることが重要です。グレープフルーツは、中に含まれる物質が大切な免疫抑制薬(シクロスポリンやタクロリムス)の血中濃度を大きく上昇させるため食べることが出来なくなります。鉄やマグネシウムなどの補助剤は大切な薬剤の吸収を妨げることもありますので、担当の医師の指示に従って服用することが大切です。

執筆:大石 久・岡田 克典

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