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臓器売買は本当に行われているのでしょうか?

日本においては1997年の臓器移植法(正式名称は「臓器の移植に関する法律」)により、臓器売買は禁止されています。すなわち、「臓器売買の禁止、罰則:臓器提供の対価として財産上の利益を与えたり要求してはならない。違反者は5年以下の懲役または500万円以下の罰金に処する。その他、書面作成などにも罰則が適用される。」とされています。

しかし、海外においては、残念ながら発展途上国の一部で臓器売買が行われているようです。非常に貧しい人がお金のために臓器を売り、移植希望者が多額の報酬を払って移植を受けているのが現状です。このような臓器売買は世界中から非難を受けており、世界保健機構(WHO)や国際移植学会も声明を出し、臓器売買の禁止を訴えています。日本を含めた先進国では、上記のような厳しい法律下で臓器売買は禁止されています。このため、日本から海外に行って臓器売買により移植を受けて帰国した場合、日本の臓器移植法により裁かれます。

執筆:吉田 一成・湯沢 賢治

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